10月 03 2019

母親が以前から応援している歌手が日本国内でコンサートをすることが分かり、金銭的にも余裕があったため、旅行も兼ねた遠出のコンサートツアーに行きたいという話題が上がりました。ただ車を所有しておらず、運転することもできないため、新幹線で移動することにしました。コンサートの日取りや、自分たちの予定を考慮し、9月の上旬に1泊2日で富山の黒部宇奈月温泉へ行くことにしたのです。メンバーは母と母の友人と娘の私と兄の4人で行きました。

当初は黒部ダムと黒部峡谷トロッコ電車を観光する予定でした。しかしコンサートの日程の都合と交通の便を考えて、どちらかにしか行けず、黒部ダムを選択することにしました。コンサートは2日目にあるため、黒部ダムを1日で観光することとなります。早朝から行けば横断可能だと判断が付いたので、長野県から富山県の立山を横断するルートに決定しました。ツアーに申し込むと割高になってしまうため、自分で黒部アルペンルートを横断する乗り物の時刻表を調べて、スケジュールを組むことにしました。

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長野県から入ると扇沢駅から関電トンネルトロリーバスで突入することになります。入ってすぐに黒部ダムがあり、名物の黒部ダムカレーを食べました。ご飯を防波堤に見立てて盛ってあり、ご飯の向こう側にカレールーがあるのが、ダムを表現していて、とてもおいしかったです。立山を横断した後は立山駅周辺の宿に泊まり、和食を中心とした会席料理と温泉を堪能しました。翌日、宇奈月温泉駅まで送迎してもらった後は、コンサートを観戦して新幹線で帰宅しました。

黒部ダムといえば、ダムの観光放水が有名です。しかし観光放水は天候によって中止となる場合もあります。旅行へ出掛けた日は天候が不安定だったため、観光放水は中止となってしまいました。さらに雨も降り空も曇っていたのですが、黒部ダムに到着したら雨も止んで晴れました。お蔭で観光放水は見られなかったものの、ダムをバックに青空で写真撮影ができました。また以前から黒部アルペンルートを横断したいと考えていたため、その夢が叶ってとても嬉しかったです。

横断中は意外にもトイレには困りませんでした。立山駅周辺の旅館の料理も大変おいしく、宿の部屋もきれいでした。温泉は健康ランドと称されており、様々な温泉の種類があって、露天風呂も満喫することができました。さらに2日目の黒部宇奈月温泉駅で開催されたコンサートも、それなりに見ごたえがありました。母親が好きな方なのですが、目の前で迫力のあるコンサートを見られて大変有意義な時間を過ごすことができました。また帰りの新幹線の時間も余裕に取っていたので、お土産を買う時間もたくさんあって良かったと思っています。

黒部ダムを横断することにあたって、乗り物の時刻表が始発から終電まで時間がとてもタイトなことには困りました。様々なホームページを閲覧してみても、黒部ダムを横断する場合は途中で宿を取った場合がよく、1日で横断することは難しいと書かれていたのです。しかしギリギリで旅行が決まったため、ダムの途中にある宿はほとんど満席となっており、空いていても高額で途中で宿を取ることは断念せざるを得なかったのです。

そのため、効率的な移動をする必要がありました。アルペンルートの全てのコースを調べて、時刻表から移動コースを計算しました。また忘れないために旅のしおりを作ることにもなりました。さらに兄とは長野駅で合流する予定だったので、待ち合わせにも苦労しました。しかし苦労した甲斐あって、黒部ダムは無事に横断することができました。天候も不安定でしたが、景色が変わっていく様子はとてもきれいで胸を打つ良い思い出となりました。観光放水が見られるように再度チャレンジしたいと思います。